cocca

cocca

WEB SHOP

Works

2017.11.08

人とものが集まる場所(2) 私たちが目指すcoccaのかたち



2006年に東京・代官山に誕生したテキスタイルショップ・cocca。ここでは、単に生地を販売するだけでなく、日本各地の優れた工場や職人たちと一緒にものづくりをしたり、デザイナーやアーティストとともに新しい生地を生み出したりと、テキスタイルをめぐるさまざまな取り組みを行っています。
第1回はこちら

coccaとKOKKA、2つのコッカ


coccaと親会社のKOKKAは、ともに“自由なものづくり”という軸は同じですが、そのスタイルは異なります。KOKKAでは最新の技術を使ったテキスタイルを手がけ、使いやすく、幅広い人に届くようなデザインを得意としています。そしてそのことは、テキスタイルの魅力を伝える上で、大きな価値になっています。
一方のcoccaでは、伝統や作家性を大事にしています。大量生産はできませんが、技術やクリエイションに妥協せず、私たちらしいテキスタイルのあり方を探っています。
それぞれにやり方は異なりますが、2つが同じ会社にあることで、良いところが合わさり、互いに刺激し合えているのです。


人が集う、あたたかな白い家


coccaが生まれた当時、この場所には古びた一軒家がポツリとあるだけでした。それから11年。「明るく、人が集える家にしたい」との思いで、私たちは挑戦を続けてきました。
大切にしてきたのは、テキスタイルにかかわらず色々な人が関われる“風通しの良さ”。それがcoccaの雰囲気を形づくっているし、おかげで常に新しい感覚を採り入れられているのだと思います。
誰もがものづくりに関われる場でありたいし、テキスタイルを通じて、ものや人がつながる場でありたい。それがcoccaを支える1本の大きな柱です。私たちはいつも、見たことのないものをつくる喜びにワクワクしています。

11年前、敷地の庭に野の草花と1本のメグスリノキを植えるところからcoccaはスタートしました。あれから年月は過ぎ、いまでは緑あふれる白い家に、多くの人が集うようになりました。
庭にはびわの木と柿の木があって、実がなると訪れる方におすそわけしています。


coccaらしく、使命感を持って


coccaの強みは、作り手とともにあること。それをここまで一貫してやっているところは他にはないのではないでしょうか。いままでは私たち主体でものづくりをしてきましたが、今後は、誰かが「こんなものを作りたい」と思ったときに、「この織物工場の技術を使って、こんなことができますよ」という風にキュレーションができたらいいなと思います。
それによって、テキスタイル文化が賑わっていくのが楽しみです。ただし「はいどうぞ」と紹介するだけでなく、技術や知識を自分たちのものにして、一緒に作っていく姿勢が大事。coccaがいるからこそ生まれるものを大切にしていきたいのです。
また、日本全国の布文化を形に残したいという思いもあります。いつか消えてしまうとしても、きちんと書籍に残して、「そういう文化があった」という事実を受け継いでいきたいのです。



テキスタイルを軸にして、ここに人が集まり、出会い、古いものが受け継がれ、新しいものが生まれていく。coccaはこの先もそんな空間であり続けるのだと思います。誰の店でもなく、常に流動的に人が動いている場所。そんなつかみどころのなさがcoccaらしさだと思うのです。




齋藤 周子
cocca デザイナー・プランナー
1989年 東京生まれ
東京造形大学テキスタイルデザイン学科を卒業後、
平塚市内の捺染工場に調色加工員として勤務
2014年からcoccaの企画、デザインを担当。


関連アイテム

#67エナメルマーブル(厚)

#67エナメルマーブル(厚)

#106TOPIA Bオレンジ

#106TOPIA Bオレンジ